プログラミング

GAS学習で必読の書籍!たった1時間でアプリ開発【詳解! GoogleAppsScript完全入門】

GAS完全入門
悩む人
Google Apps Scriptを勉強したいけど、どんな書籍を購入すればよいだろう?
悩む人
Google Apps Scriptは便利って聞いたけど、何から始めればよいのだろう?
本記事では、こんな悩みを解決します。
ぐり主任

 

GASの学習を行いたいと考えても、何から始めればよいのか分からない。ということがあると思います。

 

実際に僕もGASでアプリを開発したいと思ったものの、何から始めればよいか分かりませんでした

 

そこで、GASを勉強するためにGoogle検索したところ、とあるサイトを発見!たった1時間でGASアプリ開発ができてしまいました

 

当時、感動のあまり以下のようなツイートをしています笑

 

 

これをきっかけにブログの執筆者であるタカハシ(高橋宣成)さんの書籍「詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]」を購入し、GASを使ったアプリ開発を行うようになりました。

 

本記事では、実際にGASアプリ開発した経験を踏まえて「詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]」の書評をしていきたいと思います



実際に僕が書籍を読みながら開発したアプリは以下の記事で紹介しています。

 

想定読者

・これからGoogle Apps Scriptを学習したい人

・Google Apps Scriptを勉強中で書籍購入を迷っている人

・「詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]」がどんな書籍なのか知りたい人

 

記事の本編に入る前に簡単な自己紹介です。

 

執筆者について

この記事を書いている僕は大手IT企業勤務の30代のシステムエンジニアです。

・システム開発歴7年以上、プロジェクトマネジメント歴5年以上

・プログラミング歴8年(c++,java,bash,pythonなど)

・プログラミングのコーチングアシスタント経験あり

・情報処理試験(応用情報、DBSP)を保有

・AIを活用したシステムの特許3つ認可済

 

僕はシステム開発が本業でプログラミング経験あり、Google Apps Scriptについては初心者という状態からブログと書籍で勉強しましたが、プログラミング未経験者こそ本書を利用した勉強がおすすめです

 

プログラミング経験者目線で、その理由なども解説していきたいと思います。

本との出会い(購入した経緯)

冒頭でもお話しましたが、簡単に書籍を購入した経緯についてお話します。

※読み飛ばしていただいても問題ないです。

 

Google Apps Scriptを始めた理由

僕は本業でシステムエンジニアをしているのですが、年次が上がった現在はマネージャーのポジションとなっていました。

 

そのため、「プログラミングをする」ポジションから「プログラミングをする人を管理する」ポジションになってきており、自分が手を動かす機会が減ってきていました。

 

しかし、僕自身はプログラミング自体が好きだったし、流行している言語を学んだり、自分でアプリを作りたいと考えていました。

 

プライベートで何かプログラミングで遊んだり、アプリを作ったりできないかと調べていたときに、とあるyoutubeで「GASだと動作環境などが無料で簡単に様々なことが実現できる!」ということが分かったので、やってみたいと思ったのがGAS学習のきっかけとなります。

 

書籍購入を決めた理由

GASを勉強したいと思って、googleで検索してみたところ、タカハシさんの以下のページを見つけました。

【保存版】初心者向け実務で使えるGoogle Apps Script完全マニュアル

こちらのページはとても丁寧で初心者がGASを始める手順などがE-learningのような形式で実践できるものでした。

 

GAS初心者の僕だけでなく、プログラミング未経験でも簡単にアプリ実装ができるような手順を示してくれています

 

このような経験からGASを1から学ぶならタカハシさんのコンテンツを利用したいと思い、タカハシさんが執筆しているGASの入門書を購入することを決めました。

 

本の内容

前作からの変更箇所

「詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]」は2017年12月に発売された「詳解!Google Apps Script完全入門」を最新化した内容となります。

 

IT業界で3年も経過すると、GASにも多数のアップデートがあり情報が古くなってしまうのですが、2020年12月に最新版として発売されました。

※個人的にはGAS学習を始めたタイミングと被っていてラッキーでした(*^^*)

 

アップデートによる大きな変更としては、V8ランタイムで使用できるようになった新構文にも対応していることです。

 

V8ランタイムはGoogleが開発したJavaScriptエンジンで、いくつかJavaScriptの便利な構文をGASで利用できるようになった。というイメージです。

参考

V8ランタイムの説明は以下のタカハシさんの記事が分かりやすいです。

祝!Google Apps Scriptが「V8ランタイム」をサポート!モダンなECMAScript構文が使えるようになった

記載内容

具体的な内容は本書を実際に購入して読んで頂きたいのですが、以下のような目次となっています。

 

目次一覧

第1章 Google Apps Script の基礎知識
第2章 スクリプトエディタとダッシュボード
第3章 基本構文
第4章 制御構文
第5章 関数
第6章 クラスとオブジェクト
第7章 JavaScript の組み込みオブジェクト
第8章 スプレッドシート
第9章 Gmail
第10章 ドライブ
第11章 カレンダー
第12章 ドキュメント
第13章 スライド
第14章 フォーム
第15章 翻訳
第16章 Base サービス
第17章 ユーザーインターフェース
第18章 ファイルとデータの操作
第19章 Utilitiesサービス
第20章 プロパティサービス
第21章 イベントとトリガー
第22章 外部サイトへのアクセス
第23章 ライブラリ

 

構成としては、

  • 1~7章まででGoogle Apps Scriptの基礎知識
  • 8~23章でGoogleのサービス連動を行うための実践的な知識

のようなイメージで、基礎的な知識、実践的な知識を体系的に網羅しているところが特徴です

 

実は購入前に本屋さんに行って、GAS本を色々読んでみたのですが、GAS本の中で本書が最も情報量が多く、体系的・網羅的に整理されていると思いました。

 

書籍の特徴

続いて、僕が感じた詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]の特徴(メリット、デメリット)を解説していきたいと思います。

メリット

僕が感じたメリットは以下です。

  1. 学習の手順が分かる ※サンプルコード付き
  2. GASの知りたい事の大半がこの1冊調べられる
  3. GASの知識を体系的にインプットできる

学習の手順が分かる

プログラミング学習で割と良くあるのですが、GASを1から学ぶ際にどのような手順で何を学べばよいか分からないと思います。

 

しかし、この書籍の1章から順番に学習していけば、GASの知識を体系的に習得することができます

 

本書には以下のような工夫があるので、学習時の理解を深めることができます。

  • 説明に図、表、画面キャプチャを利用しているので分かりやすい
  • PointやMemoという形で読者の理解をフォロー
  • サンプルコードがダウンロードできる

 

個人的には「本を読みながら、サンプルコードを実行して自分で遊んでみる」のような学習の進め方がおすすめです。

 

余談ですが、僕は他のプログラミングの経験があったので、

  1. 1~7章をざっくり読みながら簡単なプログラミングの仕組みを理解する。
  2. 気になる部分はサンプルコードを実行してみる
  3. アプリを開発してみる
  4. アプリを開発しているときに躓いたら本を熟読

3~4を繰り返しながらアプリを完成させる。のような進め方で学習を進めてました。

 

GASの知りたい事の大半がこの1冊調べられる

本書は583ページにわたりGASについて解説しており、初心者から上級者までGASについて学習するには十分なボリュームです。

 

技術本の中には初心者向けにあえて内容を少なく簡単に説明している書籍があったりしますが、しっかり学習したいのであれば初めから情報量が多い書籍を購入するべきです。

 

「こういう時はどうしたらよいのだろう?」のような悩みが出てきても、一通りのことは本を読めば解決できます

 

GASの知識を体系的にインプットできる

本書はGASの知識が体系的に整理されているため、読者が「そんな便利なことができるのを知らなかった」のようなことを未然に防ぐことができます。

 

知っていれば簡単だったのに知らないから遠回りをしていた。ということはシステム開発の現場でも発生します。

 

例えば、ライブラリを知っていれば1行でできることを知らなかったので、100行くらいプログラミングで自作しました!ということが発生します。

 

ライブラリを使えば品質をそれなりに担保されているところを自作してしまったため、試験が必要になってしまう。という悲しいことが割とあります。

 

目的がライブラリを使わずに実力をつけること。であれば問題ないのですが、大抵の場合は遠回りになってしまいます。

 

IT業界は知識を知っているかどうかだけで差がつくことが多いため、現在GASをつまみ食いしている人はこの本で体系的な知識を習得するとさらなる飛躍につながると思います。

 

デメリット(注意点)

正直、この本はここがダメだ!みたいなデメリットは思いつかないのですが、技術書として一般的なデメリットは購入時に注意しておく必要があります

 

デメリット(注意事項)

  1. 出版時から情報が古くなること
  2. 他のサービスを組み合わせた事例はカバーしきれないこと

出版時から情報が古くなること

これは全ての技術本に共通するのですが、最新情報と差分が生まれるケースがあります。

 

GASはGoogleの提供するプラットフォームで動作する都合上、常にアップデートされます

 

そのため、本を執筆している間、あるいは出版後に変更された内容は差分が出てしまいます。

参考

2021年2月時点での大きな差分は開発環境(IDE)が新しくなったことです。

そのため、書籍の旧バージョンの画像と最新の画面が異なってしまうことがあります。

 

しかし、この点についてはタカハシさんのブログで新IDEで書籍を読み進める注意点をまとめており、書籍とブログを組み合わせることで最新のバージョンに対応できるようになっています!(控えめに言って神対応です)

新IDEでGAS本第2版を読み進めるときの注意点

 

技術本は常に最新情報が更新されてしまうため、購入する際は出版日が新しいものがおすすめとなるのですが、ブログなどの媒体で最新情報を発信して頂けるのはとてもありがたいです。

 

今後、書籍×ブログでの対応が難しいアップデートが入った場合は書籍の第3版が出版される形になるかと思いますが、現状は問題なく学習できています。

 

デメリットを書いていたのに、総合的にみると他の書籍にはないメリットをご紹介する形になってしまいました笑

他のサービスを組み合わせた事例はカバーしきれないこと

GASの書籍であるため、GAS×TwitterやGAS×Line APIなどの具体的なサービスの組み合わせ事例などは本書には記載されていません。

※GASと他のサービスの組み合わせを記載していたら何ページあっても足りないですからね。

 

本書にはGASで外部APIを呼び出す方法や、取り扱いの基本的な内容は記載されているので問題ないのですが、他のサービスとGASを組み合わせたことが全て本書でカバーできている訳ではないことは認識しておいた方がよいです。

 

ちなみに僕がGAS×Line APIでアプリを作ったときは以下のような形で開発を進めました。

  • GAS⇒書籍により学習
  • Line API⇒ネットにより知識を補完

GAS×Lineのアプリを開発したいのであれば、Line APIの別書籍を購入して、2つの書籍の知識を組み合わせるのがよいです。

 

エンジニアは自分がやりたいこと、作りたいものを実現するために必要な知識が何か?を確認した上で、書籍の選定、知識の習得をすることが重要です

 

参考としてGASとLine APIを連携するための初期設定についてまとめた記事を紹介します。

GASとLineの初回登録方法
GASでLineチャットボットの作り方【初心者向け手順解説】

本記事ではLine Message APIとGASを使って、Lineチャットボットを1から作る方法を解説します。   手順を画面キャプチャしながら説明しているので、Lineチャットボットに興 ...

続きを見る

 

購入してみた感想

僕は何か目的を達成する手段として、プログラミングに取り組むことが多いのですが、このような学習方法だと知識のつまみ食い状態となってしまいます。

 

本書を購入したことで

  • 「こんなこともできるんだ」ということを学びながら、今回の目的を達成する
  • 書籍を見ることでプログラミングで解決するアイディアを思いつく

などを経験できたので、知識が体系的にまとまっている書籍の価値は高いと感じました。

 

すべてのページを読破し、知識を習得しきった訳ではないのですが、必要なとき必要な情報が得られる本書を重宝しています

 

購入をおすすめしたい人

僕は以下のような方には購入をおすすめします。

購入をおすすめしたい人

購入をおすすめしたい人

  • GASを1から勉強したい初心者
  • GASを独学で勉強したけど、知識に偏りがある方

今まで説明したように、本書は初心者にとってガイドラインになるため、購入をおすすめします。また、体系的に整理されているため、現在独学で勉強している人も購入する価値があると思います。

 

状況次第で購入した方がよい人

以下の方は状況次第で購入した方がよいと思います。

状況次第で購入した方がよい人

  • すでに第1版を購入している人
  • すでにGASの知識が充実している人

すでに第1版を購入している人

すでに第1版を購入している方は、V8ランタイムなどの新しい要素に対する知識次第かと思います。

 

今回の第2版はアップデートの内容で第1版から大幅に変更・修正が入っている形になるため、個人的には購入して損はないのですが、第1版を保有している方はすでにGASのベース知識をつけていると思いますので、最優先で購入する必要はないかと思います。

 

Googleのアップデートの変更点(V8ランタイムなど)についてしっかり勉強しておきたい人は購入をおすすめします

 

すでにGASの知識が充実している人

GASを使って様々なサービスを開発したり、本を出版したりできるレベルの方は進んで購入する必要はありません。

ただし、技術者として自分の知識を体系化して整理したい。と思っている方は本書を読むことで経験を棚卸できる良い機会になります。

 

また技術者としてタカハシさんのように知識をアウトプット(書籍出版)したい人は参考になるため、内容だけでなく、知識の整理の仕方などを勉強する意味で購入するという選択があります。

 

まとめ

GASを学習する上で、「詳解! GoogleAppsScript完全入門[第2版]」をご紹介しました。

まとめ

  • GASの情報が体系的、網羅的に整理されている書籍
  • V8ランタイムに対応
  • 現状、情報が古い部分はタカハシさんのブログと組み合わせることで補完可能
  • 初心者は購入するべき
  • 上級者は状況次第で購入もアリ

GASの学習をしたい方は是非手に取っていただきたい書籍です。


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