本記事の内容
- 初心者が資格を取得するメリット
- IT業界の資格の種類
- 資格取得時の注意点
- 資格を取得してよかったこと<体験談>
本記事の信頼性
この記事を書いている僕は大手IT企業勤務の30代のシステムエンジニアです。
・システム開発歴7年以上、プロジェクトマネジメント歴5年以上
・プログラミング歴8年(c++,java,bash,pythonなど)
・情報処理試験(応用情報、DBSP)を保有
・AIを活用したシステムの特許3つ認可済
初心者がIT業界で働くために資格取得は必須なのか?
というテーマで話したいと思います。
まず最初に結論を言ってしまうと、資格は必須ではありませんが、あった方が良いです。
実際に私の職場にも仕事ができるが資格を保有していない人もいるため、資格の取得は必須ではありません。
しかし、必須ではないものの資格を保有することで就職や転職で有利になるケースが多いです。
そこで、僕の体験談を踏まえて、資格取得のメリットとおすすめの資格についてご説明します。
もくじ
初心者が資格を取得するメリット
僕は、IT業界の初心者が資格を取得する3つあると考えています。
ポイント
①自分のITの興味分野が分かる
②IT業界の知識習得ができる
③就職・転職で有利になる
①IT業界の知識を網羅的に習得できる
資格を取得を目標とする事で、IT業界に必要な知識を体系立てて学ぶことができます。
普段の仕事では、その時に必要な知識のみを調べれば良いため、知識のつまみ食いとなってしまう事が多いです。
そのため、スーパーエンジニアも自分の得意分野ではない領域については、超基本的な内容ですら知らない。という事があります。
実際にjavaのスペシャリストの人でもネットワークの基礎知識を知らない人は山ほどいます。
このような事例はよくあることで、エンジニアの知識は専門分野に対し、特化して深くなりがちです。
その点、資格を取得するためには、知識を網羅的に勉強する必要があるため、知識の偏りなどが少なくて初心者の勉強に役立ちます。
②自分の得意・興味の分野が分かる
資格取得のための勉強をしていく過程で、IT業界でも特に興味がある分野、適性があるのかを見極める事ができます。
正直、ITというのは自分で触ってみてこそ面白い事がたくさんあるため、座学のみで適正を測ることを難しいです。
しかし、全然興味がないのかどうか?については資格取得の勉強の過程でわかると思います。
資格の勉強をしていく過程で、自分はプログラミングが好きなのか?ITを使ったマーケティングが好きなのか?の自己分析ができます。
③就職・転職で有利
資格を保有する事で、スキル・知識を保有する証明ができます。
これだけでも転職や就職に有利になる部分はありますが、取得までのプロセスがアピールポイントになります。
「資格を取得するために苦労した事」、「スキルが上達した事」などの努力した過程を実績として、採用担当者にアピールできます。
資格を取得した事で自分に自信を持つ事もできますし、就職や転職のために資格を取得する事は有意義であると思います。
IT業界の資格の種類と未経験・初心者へのおすすめ
IT業界の資格は大きく以下の2つに分類されます。
①国家資格
・法律に基づいて国や国から委託を受けた機関が実施する資格
・IT業界ではIPAが主催する情報処理技術者試験
・情報処理技術者試験はレベル別に難易度が定義されているため、初心者がITの勉強を段階的に実施するにはおすすめの資格です。
・国家資格となるため、就職・転職時の評価としては大外れしない資格だといえます。
②ベンダ資格
・MicrosoftやOracle、Amazonなどの民間企業が自社製品などについてスキル認定を行う資格
・スキル、知識は主催する会社の製品に依存するため、その製品に特化した資格になります。
・この製品に詳しくなりたい!という製品・サービスがあるなら、是非取得するべきだと思います。
未経験・初心者は何の資格を取得するべきか?
初心者向けに僕がおすすめする資格は国家試験の「ITパスポート」、もしくは「基本情報処理」のいずれかです。
理由は、どちらの資格もIT業界の知識を体系的に浅く広く学ぶことができるからです。
資格を取得するメリットでお話したように、初心者は「ITとはどんなものか?」を理解し、習得するところがスタートとなります。
ITパスポート
「ITパスポート」はエンジニアならば知っていて当然の知識が問われる試験で、合格率は平均50%ほどです。
就職・転職に関してはそこまで資格の優位性はありませんが、「ITに関して全くの初心者」という方の入門としてはちょうどよい資格だと思います。
転職にあまり有利には働かないものの、IT業界を目指すなら知っておくべき内容が勉強できます。
基本情報処理技術者試験
「基本情報」は「ITパスポート」のワンランク上の試験で、合格率は平均23%ほどです。
ITエンジニアとして保有するべきスタートラインと呼ばれるような資格になります。
新卒・第二新卒・未経験者がこの資格を持っていれば、ITに関してポテンシャルがあるといったところでしょうか。
実際に僕の勤めている会社では、入社1~2年目で「基本情報」を取得することが推奨されています。
資格取得時の注意点
資格を取得を目指す時の注意点は資格を取得する事だけを目的にするのか?それとも知識の習得を目的にするのか?です。
一刻も早く転職がしたい人、資格が欲しい人以外は知識の習得を主軸にした方が良いと思います。
これはTOEICなどの試験にも共通して言えるのですが、「TOEICで点数を取るための勉強」と「英語力の向上」を目的とした勉強は厳密には異なります。
注意したいのは、資格を取得したとしても知識を全て習得しているとは限らないという事です。
資格は合格点を達成すれば取得することができます。
そのため、資格保有者は資格を持つ実力を示せますが、「資格保有=仕事ができる」ではありません。
資格を取った事で、仕事を貰えたりするなど、チャンスを引き寄せることはできるので、そのチャンスを活かせるかは自分次第です。
つまり、資格を取得した後、チャンスを活かせるか、方が重要だと思います。
資格を取得してよかったこと<体験談>
僕は20代前半の時期にスキルアップを兼ねて資格取得のための勉強をしていました。
今振り返るとあの時に資格をとってよかったと思うことがいくつかあります。
資格を取得して良かったこと
■初めての仕事がスムーズにこなせた
資格取得のときに勉強した内容(データベース関連)について、仕事で活かせる機会が多くありました。
これから仕事でやりたいことについての資格を取ることはおすすめです。
■資格を持っていることをアピールしたら、資格に関する仕事にアサインされた
資格を取得したこと、その資格を活かした仕事をやりたいこと、について上司にアピールすることで、関連する仕事をアサインされるようになりました。
やる気があることを資格という形でアピールできたことが勝因だと感がています。
■社内の昇進に必要な資格を若いうちに取得していた
年次が上がるにつれて、業務が忙しくなるため、若手のうちに資格を取得して良かったと思いました。
特に家庭を持ったりなど、ライフステージが変わるにつれて自分の時間をとることが難しくなってきますので、若いうちの取得がおすすめです。
■業務の選択肢が増えた
資格を取得する前後で、自分のキャリア形成の幅が広がりました。
前述した内容とも重複しますが、資格があることにより、自分がやりたいことを周囲にアピールする力が強くなりました。
このように資格を取得することは、仕事でもプラスに働くことが多いです。
未経験者・初心者の方でIT業界に興味がある、キャリアを積みたいと考えている方は、是非、資格の取得を頑張ってみてください。
以上!!