SEの仕事

システムエンジニアはブラック?【現役SEが労働時間を暴露】

エンジニアはブラック?【現役SEが実態を告白】
悩む人
エンジニアはブラックって聞くけど、本当?
悩む人
ブラックって具体的にどのくらいブラックなの?
本記事では、こんな悩みを解決します。
ぐり主任

 

本記事の内容

  1. エンジニアがブラックと言われる理由
  2. エンジニアはどのくらいブラックなのか?
  3. ブラック企業との付き合い方【働き方改革で改善傾向】

 

本記事の信頼性

この記事を書いている僕は大手IT企業勤務の30代のシステムエンジニアです。

・システム開発歴7年以上、プロジェクトマネジメント歴5年以上

・プログラミング歴8年(c++,java,bash,pythonなど)

・情報処理試験(応用情報、DBSP)を保有

・AIを活用したシステムの特許3つ認可済

エンジニアはブラックなのか?というテーマで話したいと思います。

 

まず最初に結論を言ってしまうと、エンジニアは労働時間がブラックになりがちです!

 

実際に現役SEの僕も残業が月80時間を超えることがしばしばあります。

 

そうは言っても、同じ会社に残業が月10時間未満の人がいるので、SEの全員が全員ブラックという訳ではありません。

 

そこで、私の経験内容も踏まえて、SEがなぜブラックと言われるのか?具体的に何がブラックなのか?について解説します。

 

エンジニアがブラックと言われる理由

まず、あなたはどんな仕事がブラックだと思いますか?

 

一般的に「ブラックな仕事」と聞いて、以下のキーワードを思いつくと思います。

ブラックな仕事とは?

  • 労働時間が長い!
  • 給料が低い!
  • サービス残業が多い!
  • 休日出勤が多い!
  • 休暇が取れない!
  • パワハラ、セクハラがある!

 

このキーワードのうち、エンジニアがブラックと言われる理由は仕事量が多く、労働時間が長い」ことが理由です。特にユーザ向けのSEは労働時間が長く、残業が多いことからブラックと言われる傾向があります。

 

また平日の残業でも仕事が終わらず、休日出勤・サービス残業を行うことになってしまうケースもしばしばみられる業界です。

 

そのため、エンジニアはブラックだ!やめとけ!と言われています。

 

エンジニアはどのくらいブラックなのか?

具体的にどのくらいブラックなのか?ホワイトな要素はあるのか?について、僕の体験談を基にご説明します。

 

僕が一番ブラックだったときの生活

社会人生活で最もブラックだった時は、社会人二年目で炎上プロジェクトに所属していたときです。

 

基本的に平日は仕事のみで、寝るために家に帰るような生活でした。

休日は完全週休2日制だけど、月に1~2回の出社、出勤しなくても1日中休んでいたら夜になっていました。

 

何より、辛かったこととしては、ゴールの見えないマラソンを全力で走り続けなければいけない。ということです。

これは精神的につらいもので、周囲のメンバーでもメンタルをやられてしまう方が少なからず出ていました。

 

ちなみに当時の生活は以下のような感じです。

■平日

7:30 起床

8:15 家から出発

9:00 業務開始

12:00 お昼ご飯は自席でおにぎり

17:30 定時を過ぎるが、いつも通り残業

0:14 終電で帰る

1:00 家に到着し、コンビニ弁当を食べる

1:30 就寝

■休日(月に1~2回は休日出勤)

7:30 起床

8:15 家から出発

9:00 業務開始

12:00 お昼ご飯は自席でおにぎり

17:30 定時を過ぎるが、いつも通り残業

20:00 休日なので帰宅しても許される雰囲気になる

21:00 帰宅

 

僕の場合は、炎上プロジェクトが会社的に大きな問題となり、優秀な人材がヘルプで大量に追加。

結果的に苦しい生活は1~2年で済みました。

あの生活が一生続くとなったら間違いなく転職していた気がします。

 

休日のお休みがあった分、もっと働いているブラックな人がいるかもしれませんが、当時の僕のレベルでも適正な労働時間を大きく超えていることから働きすぎであったと思います。

 

メモ

炎上プロジェクトとは、システムを開発するスケジュールが大幅に遅延したり、問題が多発したりすることで、いくら残業しても問題が解決できないプロジェクトのことです。

※会社としては赤字となるが、お客様との契約上、やりきらなければいけない。納品まで頑張り続けなければならない。という地獄のような案件です。

僕が一番ホワイトだったときの生活

こんな僕ですが、実はホワイトな時期も経験しています。

 

これはシステム開発の案件が無事完了し、保守・運用をしながら次の提案活動を行う時期でした。

 

システムの問題はほとんど発生しなかったため残業時間も月に10~20時間くらいで、さらに月に1~2日は提案活動に向けた研修に参加することもできました。

 

生活にゆとりがあったので、この時期に資格の取得や自己研鑽が捗った記憶があります。

 

ちなみに当時の生活は以下のような感じです。

■平日

7:30 起床

8:15 家から出発

9:00 業務開始

12:00 お昼ご飯は食堂でしっかり食べる

(1時間休憩)

17:30 定時で帰宅(必要なら1~2時間残業)

■休日

休日出勤なんてありません!

 

メモ

保守・運用工程とはお客さんへ納品したシステムの維持・メンテナンスを行う期間のことです。

システムが何の問題もなく動作しているときは仕事量も落ち着いています。一方で問題が多いシステムの場合は忙しいです。

 

ブラック企業との付き合い方【働き方改革で改善傾向】

僕の実体験は、同じ会社、同じ部署の話なので、ブラックかどうかの最大の違いは「炎上プロジェクトだったかどうか」です。

 

炎上プロジェクトになるかどうかは、プロジェクトの責任者、担当者が有能かどうか?などによって大きく変わるため、自分の力だけで炎上プロジェクトを回避することは難しいです。

 

実際に世の中には規模はともかく炎上プロジェクトが数多くあります。

 

そのため、多くのエンジニアは残業することを強いられることになります。

 

その時に、自分がどのように対応するべきか、自分をどう守るか、が重要となります。

ブラックな仕事から自分を守る方法

実際に僕がブラックな勤務を強いられていた時に、以下の考え方を持つことで、精神的にやられてしまうことを回避できました。

ポイント

①今の自分の仕事で自分がレベルアップしている実感があった。

②残業代をそこそこ貰えていた

③人間関係が良好だった

④つらくなったらやめてもよいと思っていた

 

①今の自分の仕事で自分がレベルアップしている実感があった。

炎上プロジェクトに入っていた時、僕は若手でしたが、業務の内容は先輩社員の仕事を無茶ぶりされていました。

 

先輩がやるはずだったタスクを先輩も忙しく、できる人がいないため誰かがやらなきゃいけない状況でした。

 

若手の自分が4~5年先輩の仕事をやることは全く経験がないため、失敗したり、時間がかかったり、とても苦労しました。

 

その代わり、単純な社会人としての経験値は2倍以上のスピードで得ることができました。

 

一か月前できなかったことが、今ならできる!という状態が毎月繰り返されていたので、自己成長を大きく感じることができていました。

 

これは労働時間が長すぎてツライこともあったけど頑張れた一番の理由だと思います。

ポイント

忙しい分、先輩の仕事を任されたり、単純に仕事をする時間が長いので、成長スピードを早めることができます!

後日、ホワイト部署の同期と比較し、かなり実力がついていたんだと実感しました。

②残業代をそこそこ貰えていた

これは単純な理由で、働いた分だけ残業代をもらえていたので、給料が高かったです。

 

僕が大手IT企業に勤めていたということもありますが、残業時間が増えることで若手にしては結構な額をもらっていました。

 

金額でいうと、残業代は1時間2000円くらいで、80時間働くと額面で16万増える感じでした。

若手なのに額面で30~40万くらいはもらえていました。

 

当時の自分としては、労働の対価としては十分な額をもらえていると思っていたので、お金に関してのストレスはありませんでした。

 

その一方で、残業代が全てサービス残業扱いになっていたとしたら不満になっていたと思うので、やはり会社自体の規模などは重要かなと思います。

③人間関係が良好だった

労働時間がブラックであったものの僕がいた職場の人間関係は良好でした。

 

チーム全員が終電で帰宅することもざらにありましたが、「今日も終電までお疲れさまでした!」のように挨拶して帰る。そんな生活が嫌いではありませんでした笑

 

職場環境によっては上司からいじめられたり、顧客から無理を言われたりする。など様々なストレスによってメンタルがやられてしまうケースがありますが、僕の職場では人間関係が良好であったため、みんなで頑張っている!という感じでした。

 

逆に仲間がいない状態で長時間労働をするとなると、かなりメンタルにくるので、耐えられなかった可能性があります

 

これに関しては配属された部署、担当する案件などに依存する部分が大きく、かなりの運ゲー感が否めないため、エンジニア=ブラックとはいえませんが、注意が必要な要素ではあります。

④つらくなったらやめてもよいと思っていた

正直な話、身体を壊したり、メンタルがやられるくらいなら会社を辞めてもよいと思っていました。

 

大手IT企業に勤め続けるメリットよりも、身体やメンタルを壊して人生ぶち壊しになるデメリットの方が明らかに大きいからです。

 

人生で何のために働くのか?を考えたときに、「今の仕事が好きだから」と答えられるならたくさん働くこと自体は良いと思います。

 

しかし、身体を壊してしまうほど仕事をやりすぎるのは優先順位を間違えているのではないかと考えています

 

健康に人生を生きていく、その上で仕事だったりプライベートが成り立つ。

 

これが原則なので、若手だろうが何だろうが身体やメンタルが壊れそうなら会社を辞めようと思っていました。

今思うと、この考え方のおかげで会社を辞めずに炎上プロジェクトを乗り越えた、というのは笑い話かもしれません。

 

ポイント

身体やメンタルを壊す前に辞めていいと考えることが重要!

辞められない理由、辞めちゃいけないなんてことは、自分の人生と比較したら些細な話。壊される前にやめるべき。

 

働き方改革による影響

近年は働き方改革の推進により、多くの企業が残業時間、総労働時間、不払い残業の撲滅などに注力しています。

 

その影響は大きく、私の会社でも残業時間が多い場合は問題提起されるようになり、労働時間が長い社員がいた場合、上司も責任を問われる時代になってきました。

 

そのため、会社全体として、労働時間をチェックし、是正しようという動きがあります。

 

世の中的には労働時間に関してホワイトにしよう、という大きな動きがみられます。

 

中小企業についても、大手の動きに追従する形になるので、段々と改善されつつあると思います。

 

まとめ

今回はエンジニアという職種がブラックなのか?について、僕の体験談も含めてお伝えしました。

ポイント

・エンジニアは労働時間が長いためブラックになりがち

・ブラックになるのは炎上プロジェクトが原因

・僕は以下の3つの考えでブラックを乗り越えました。

①自己成長してるか?

②給与が見合うか?

③体壊す前に辞めてもいい

・働き方改革で労働時間削減の動きがみられる

 

 

以上!!

 

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